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経済ジャーナリスト 片山修 | Osamu Katayama Official Website

片山修のずたぶくろⅡ

経済ジャーナリスト 片山修が、
日々目にする種々雑多なメディアのなかから、
気になる話題をピックアップしてコメントします。

ウェアラブルはウォッチよりもシューズだ

ロイターなどの報道によると、中国のスマホメーカー小米科技(シャオミ)は、中国大手スポーツメーカーのリーニン(李寧)と提携し、“スマートランニングシューズ”の開発計画を立てているそうです。

ソール部分にセンサー搭載のチップを内蔵し、シャオミ製のモバイルアプリと連携。ランニングの状態をリアルタイムで確認したり、結果を記録できるほか、フォームの分析ができるそうです。

まあ、高品質・低価格を武器に、世界最大のスマホ市場の中国で巨人サムスンからシェアトップを奪ったシャオミは、最近、リストバンド型端末やヘッドホン、アクションカメラなど、スマホ以外でも気になる商品を発表しています。どんなクツが出てくるのか注目されますわね。

もっとも、スマートシューズは、これが世界初というわけではありません。例えば、独アディダス社のサッカー用スパイク「adizero f50」には、ウェアラブル端末「アディダス・マイコーチ・スピードセル」を装着するスペースが確保されています。「アディダス・マイコーチ・スピードセル」は、スピードや走行距離、スプリント回数などを計測・データ化して、無線でパソコンに送信し、プレー内容を「見える化」しています。

実物を見ていないので、真偽のほどはよくわかりませんが、インドのベンチャー企業Ducere Technologiesは、グーグルマップのスマホ用アプリと同期して、目的地にたどり着くまで、いつどこで道を曲がればいいかをバイブレーションでナビゲートしてくれるなど、ブルートゥース対応のスマートシューズを発売したそうですな。足がむずガユくなりそうですが、まあ、いろいろとやってくれますよね。

ちょっと唐突ながら、私は、スマートシューズから、ウェアラブル端末の教訓が得られる気がするんです。最近、腕時計やリストバンド、メガネなど、ウェアラブル端末がたいへんな注目を浴びていますが、残念ながら、イマイチぱっとしません。アップルの「アップル・ウォッチ」も、私は大ヒット商品になるとは思いません。

グーグルは米国での「グーグルグラス」の販売を中止しましたし、ソニーやサムスンのスマートウォッチも大苦戦と聞きますね。手元で天気や交通情報の確認ができるとか、メールを返信できるといわれると、「なんかイイな」と思いますが、べつにそれをメガネや時計で行う必然性はありませんからね。

ウェアラブル端末でヒットしているのは、心拍数や消費カロリー、運動強度などを記録するフィットネス用など、特定の機能に特化した商品です。機能を絞り込んでいることから比較的安価という強みもありますが、その商品にしかできない価値を実現しているというのが、ヒットのいちばんの要因ではないでしょうか。まあ、スマートの本質をついているということですわね。

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