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経済ジャーナリスト 片山修 | Osamu Katayama Official Website

片山修のずたぶくろⅡ

経済ジャーナリスト 片山修が、
日々目にする種々雑多なメディアのなかから、
気になる話題をピックアップしてコメントします。

「レクサスLC」の狙いは?

レクサスは、新車を発表しました。狙いはどこにあるのでしょうか。

レクサスは16日、都内でラグジュアリークーペである、新型「レクサスLC」の発表会を開催しました。「レクサスLC」は、2012年のデトロイトモーターショーで発表され、大きな反響を呼んだコンセプトカー「LF-LC」をモチーフとしています。

※「レクサスLC」を紹介した福市得雄さん

「デザインで目指したのは、低重心でダイナミックなFRらしいプロポーションです」

と、新型「レクサスLC」のチーフエンジニアを担当した佐藤恒治さんは語りました。「レクサスLC」は、国内レースのトップカテゴリーである「SUPERGT・GT500クラス」に投入されるレーシングカーのベースとなる車両です。

パワートレーンには、2基のモーターと、有段ギヤを組み合わせた世界初の「マルチハイブリッドシステム」が採用されています。

10段の変則ギアで、ドライバーの運転意図を読み取り、最適なギヤを選択する先進の「ドライバーズマインドインデックス制御」が適用され、ワインディング走行では、ギヤ段をロー側に変則し、ブレーキング時には積極的にダウンシフトします。

逆に、アグレッシブなスポーツ走行では、バッテリーからの出力アシストを行いトルク感のある走りを実現します。燃費性能を向上させつつ、ドライバーの感性に合わせた力強い走りを両立させるなど、快適なクルージング走行が可能です。

「今、ラグジュアリーは転換期にあります。人々のラグジュアリーに対する考え方は変化してきており、モノの所有よりも経験、またモノそのものが発信するストーリーが重視されるようになってきています」
とレクサスインターナショナル社長の福市得雄さんは語りました。

例えば、「レクサスLC」は、豊田市の元町工場に、従来の車両工場と大きく異なる専用の組み立てラインを新設し生産を行います。専用ラインでは、7人の「TAKUMI」と呼ばれる熟練技術者たちが、パワートレーン、サスペンション、電装部品、内装・外装部品を一台一台丁寧に組み立てていく。

床面や天井を白一色とし、より作業をしやすくしたほか、品質確保ため、一人ひとりの作業工程をタブレット端末で確認するなど、最先端の生産システムを導入しながら、職人の技術をフルに発揮できる環境を整え、芸術作品とも呼べる造形を実現させたと、自信を示します。

さしずめ〝物語消費〟にポイントを置いるわけですね。

果たして、消費者の購買意欲を掻き立てるフラッグシップクーペとして定着するでしょうか。

一台1300万円以上します。レクサスのラインナップの中でも高価格帯のブランドだけに、販売動向が気になりますね。

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