トヨタ自動車が27日に発表した2021年度の国内生産台数は、前年度比5.4%減の276万台でした。
社長の豊田章男氏はかねてから、国内300万台の年間生産台数を「石にかじりついてでも死守する」と公言してきました。残念ながら、2年連続で300万台を下回ったのは、新型コロナウイルスの感染拡大による部品供給網の混乱や半導体不足などが響いたからです。外部要因です。今年度も、石にかじりついて頑張るにしても、楽観はできませんよね。
それでも、トヨタは生産体制や人員は維持していく方針に変わりないでしょう。思い返せば、東日本大震災が起きた2011年度にも、トヨタは300万台を死守しました。今回はどうか。この難局をどう乗り切るか。トヨタの底力が試されていますね。