今日、米テスラが、自動運転ソフトウェアの日本国内向け提供を開始しました。自動運転の幕開けですね。
テスラは、昨年以降、日本を除く各国で承認を受けて自動運転機能を提供してきましたが、ようやく今月、日本でも承認が降り、今日、ソフトウェア提供を開始したというわけです。
「Model S」に、米国価格で約2500ドル(約30万円)の「ソフトウェア7.0」をインストールすれば、高速道路や自動車専用道路で自動運転ができるほか、ウィンカーを出すと自動的に車線変更できたり、縦列と直角の駐車を自動でできる機能が使えるようになった。
とはいっても、自動運転中も、ハンドルに手を置く必要があるといいます。
考えてみれば、最近、自動運転関連のニュースを目にしない日はありませんね。
米運輸省は、自動運転をめぐる実験計画などに、今後10年間で40億ドル(約4500億円)を投じるといいます。
このほか、最近では、米グーグルと同フォードがジョイントベンチャーを設立する予定と報道されました。
ホンダはGMとの提携拡大を検討中ですが、燃料電池車など環境対応車の技術に加え、自動運転技術の共同開発も視野に入れているようです。
トヨタは、米マサチューセッツ工科大学やスタンフォード大学と、人工知能の研究で連携し、今後5年間で約5000万ドル(約60億円)を投資するとしています。
何度も書いてきたように、自動運転をめぐっては、多くの問題が指摘されています。
高速道路限定ならまだしも、一般道には、信号や横断歩道、工事中の箇所があったり、歩行者や自転車が行き交う狭い道もあります。こうした複雑な環境下の自動運転を実現するには、技術的な課題はもとより、社会との折り合いがつかなければいけない。
ただし、自動運転をめぐる問題点は、かなり「出尽くした」感があります。議論は煮詰まりつつある。むろん、目的地まで、すべて自動運転に任せられる「レベル4」の自動運転が実現するには、まだ時間がかかるのは間違いありません。
しかし、予想以上に近い将来に、半自動運転ならば、意外に実現するかもしれませんね。