日経平均株価がなかなか2万円を超えませんね。
最近では、ようやく今年の6月に2万円を超えましたが、その後、1万9000円台で足踏みしています。
なぜ2万円を超えられないのか。
円高と北朝鮮の地政学リスクなどの外部要因もありますが、それはおいておいて、平均株価が上がらないというのは、日本の企業の先行きにまだまだ不安があるからですね。期待できないからですね。いってみれば「2万円の壁」です。
2万円を超えられない理由には、海外投資家の日本株離れがあげられています。つまり、日本株の質の低さばかりか、日本企業の業績向上はまだ道半ばなどと思われているんですね。
それから、どうして外国人投資家は日本株に資金を振り分けないのか。しばしば指摘されるように、原因の1つは日本企業の「企業統治の欠如」にあるのではないかと思います。
政府は、2015年6月には企業統治改革としてコーポレートガバナンス・コードを導入し、2014年策定されたスチュワードシップ・コードと共に“車の両輪”で企業の不正の監視を強め、透明性を上げ、企業価値を向上させようとしました。
しかし実際、東芝の迷走ぶりを見ればわかるように、なかなか機能していないことが露呈していますよね。
海外投資家からの信頼を取り戻し、グローバル競争に打ち勝つためには、各企業が「企業統治」についてもう一度考えた直した方がいいですね。
加えて、日本の経営者は、投資に腰が引けている。それでは、信頼は得られないですね。