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経済ジャーナリスト 片山修 | Osamu Katayama Official Website

片山修のずたぶくろⅡ

経済ジャーナリスト 片山修が、
日々目にする種々雑多なメディアのなかから、
気になる話題をピックアップしてコメントします。

ビールの“大人の飲み方”

あなたは、ビールのどんな飲み方が好きですか。
サントリーは今秋、新しいビールの飲み方を提案します。

サントリーは今日、東京會館11階のシルバールームで、
「ザ・プレミアム・モルツ」戦略説明会を開きました。
サントリービールといえば、プレミアム・モルツですわね。
この「プレモル」の開発物語については、
私は4年前に「なぜザ・プレミアム・モルツはこんなに売れるのか?」(小学館)
と題する本を出しました。

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例のサントリーの「やってみなはれ」――の精神のもと、
技術顧問だった山本隆三氏は、10年以上かけて、
日本で初めてとなるプレミアム・ビールの開発に取り組みました。

1989年、前身となる「モルツ・スーパープレミアム」が完成し、
03年にはブランド名と缶のデザインを変更し、
「ザ・プレミアム・モルツ」としてリニューアルしたが、ヒットしませんでした。
ところが、05年、世界的食品コンテスト「モンドセレクション」
の最高金賞を受賞し、一躍注目を浴びて、一気にブレイクしました。
以後、倍々ゲームで売上げを伸ばしました。

「プレモル」の最大の特色は、味と香りにあります。
とりわけ、香りが売りです。
酵母の香りと、ホップの香りが相まって、華やかで豊かな香りを醸し出す。
苦みがあとに残らず、まさしくプレミアム・ビールの真髄を味わうことができます。

戦略説明会では、「プレモル」の魅力の根源である
香りを楽しむ飲み方をプロモーション戦略として、打ち出しました。
それが、ワイングラスに「プレモル」を注ぐ、新たなビールの楽しみ方です。
つまり、ワイングラスでもって、ワインの香りを楽しむようにビールを飲む……
という提案です。

説明会の席上、机の上にはワイングラスと缶の「プレモル」が用意されていました。
記者たちはいっせいに缶を開け、ワイングラスに「プレモル」を注ぎました。
その瞬間、部屋に「プレモル」の華やかで豊かな香りが漂いました。
思わず、ワインを飲むときと同じように、
グラスを回して香りを楽しんでしまいましたよ……。

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キンキンに冷えたビールをジョッキで、グイグイ飲むのもいいけれど、
ワイングラスで香りや味わいを楽しむというのは、
まあ、大人のビールの飲み方でしょうな。

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