「CEATEC JAPAN2015」が7日から幕張メッセで開幕します。会場では、未来の生活を体験できます。
パナソニックは、より上質な未来の住まいを紹介しています。たとえば、インターラクティブミラーの前に座ると、肌診断とバーチャルメークができる。次世代のビルトインキッチン、スマートスクリーンなども展示されています。
寝室にある鏡台の前に座ると、顔認識技術により、その日の体調をチェック。肌の調子がよくない日には、ビタミンやミネラルたっぷりの朝食メニューのレシピがビルトインキッチンのディスプレイに表示されるという仕掛けです。
ビルトインキッチンでは、生活の中で取得されたバイタルデータをもとに家族の健康に合わせたメニューが提案される。しかも、ステナーが自動で鍋をかきまわしたり、フードに取り付けられたセンサーが上から料理をチェックしたりと、先進調理家電によって誰もがプロの料理を手軽につくることができるんです。
リビングでは、アンビエントディスプレイが好みの音楽をかけてくれる。音を届ける範囲は、くつろぎの状況、聴きたい人の場所に合わせて自動でコントロールされ、映像スクリーンはコンテンツに合わせて自動調節される。
「パナソニックの家電事業は、こういう方向性でやっていきたい」と、パナソニック常務、アプライアンス社社長の本間哲朗さんはいう。インテリアと家電の融合、住空間の価値を高める場の創造がパナソニックの提案です。
シャープは、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を展示しています。ロボットクリエーターの高橋智隆さんのロボット技術とシャープの携帯電話技術が融合した次世代携帯情報通信端末です。
「現在のスマホが、ここで進化が止まってしまえば、パソコンやテレビのように価値が低下してしまいます。私は、小型のコミュニケーションロボットこそ、既存のスマホを超える情報端末になると考えています」と、高橋智隆さんはいう。
「ロボホン」は、衣類のポケットやカバンなどに入れて手軽に持ち運ぶことができます。音声通話、メール、カメラ、小型プロジェクターが搭載され、各機能は「ロボホン」との音声対話で操作できる。コミュニケーションロボットとして愛着をもって使えるのが特徴といえます。
このほか、オムロンが開発した「卓球ロボット」は、どんな初心者でも卓球がうまくなるロボットです。センシングした人の返球方向や強さの情報から自らの返球軌道を瞬時に予測できるほか、予測軌道と落下点を卓球台に事前表示することで次のスイングを支援、アシストし、人のやる気や能力を引き出すことができるといいます。
「シーテック」では、日本の最先端技術がどのような未来をつくるのか。やや極端なかたちではありますが、未来にどんな暮らしが待っているかを体験することができます。