ご存じのように、日本は世界一の長寿国です。長生きだけでなく、健康を保持した“健康長寿”が求められています。いかに健康に生活できる期間を延ばすか。そこに、ビジネスチャンスがあるんですね。
サントリーグループのサントリーウエルネスは、「心も体も、健やかで美しい状態へ」をテーマに健康事業に取り組んでいます。
健康事業をサポートし、健康食品のR&D、生産、品質管理までを一貫して担う「サントリーウエルネス健康科学センター」は、サントリーワールドリサーチセンターに設けられています。
「健康科学センター」は、健康食品としての有効性と安全性を導き出すのが狙いです。成分の分析をはじめ、最終的な検証となる人の試験まで、あらゆる科学的根拠を積み重ねて、確かな裏付けをするわけです。
健康食品の有効性と安全性を導き出すために、国内外の大学や研究機関とも連携を図りながら、専門的な研究にも取り組んでいます。
これまでの健康成分の研究のなかで、成果としてあげられるのが、20年以上の歴史を持つ、セサミンの研究です。
セサミンの研究の発端は、京都大学との共同研究「夢のあぶらプロジェクト」でした。
いろいろな油を研究するなかで、ゴマ油が酸化に強いという事実から、ゴマの健康成分であるセサミンに着目し、その力を解明していったんですね。
小さなゴマに1%以下しか含まれていない微量なセサミンの抽出に成功し、10年以上の研究成果として、セサミンを商品化したんですね。
また、「健康科学センター」では、老化を科学しています。肌の老化のほか、脳の老化、血管の老化、腸の老化、脚の老化、全身の老化を研究し、心と体に健やかさを追求しているんですね。
「脳や筋肉の健康維持に関わる成分の研究をしています。元気に年を重ねられるよう、健康に関与する成分を研究していき、それをどう役立てていくかを追求していきたいと思っています」
と、研究員の一人は語ります。
まさしく“健康長寿”の追求ですよね。
サントリーワールドリサーチセンターは、健康科学、微生物科学、植物科学、水科学、環境緑化といった幅広い領域で、世界最先端の研究に取り組んでいます。
「健康科学センター」は、そうした研究の連携のなかで、健康に役立つ新たな発想と成果を生み出しているんですね。