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経済ジャーナリスト 片山修 | Osamu Katayama Official Website

片山修のずたぶくろⅡ

経済ジャーナリスト 片山修が、
日々目にする種々雑多なメディアのなかから、
気になる話題をピックアップしてコメントします。

新型「レクサスLS」の初代を超える“衝撃”とは?

低く構えたシルエットが印象的です。セダンでありながら、クーペのようなスポーティーな外観です。

※新型「レクサスLS」

トヨタは26日、高級車ブランド「レクサス」の最高級セダン「LS」の全面改良車を日本で初披露しました。発売は、秋以降が予定されています。

「初代の衝撃を超えるクルマをつくってほしい」――。

レクサスインターナショナルプレジデントの澤良宏氏は、都内で開かれた新型「LS」の記者発表会の席上、豊田章男社長から与えられたミッションを披露しました。

「初代の衝撃」とはいったい何だったのか。

初代「LS」は1989年、当時会長だった豊田英二氏の肝いりでアメリカ市場に投入されました。豊田英二氏は、「とにかく国内は忘れろ。アメリカだけを考えてつくれ」と開発現場に命じ、開発資金にも上限を設けませんでした。

※レクサスインターナショナルプレジデントの澤良宏さん(右)とチーフエンジニアの旭利夫さん

初代「LS」がもたらした“衝撃”とは、ズバリ「静粛性」です。メルセデスベンツ、BMW、アウディのジャーマン3も、初代「LS」の静粛性には、“衝撃”を受けたと伝えられています。日本流のキメ細かいおもてなしのサービスと顧客満足の追求も評価されました。

ただ、アメリカでは一定の成功をおさめたものの、必ずしも、ヨーロッパなど世界で認められたわけではなかったんですね。

どうすれば、「レクサス」がグローバル市場でラグジュアリーブランドの地位を獲得できるか。その答えとして、今回、新型「LS」が取り入れたのが、世界トップの「安全性」だった。

「世界でもっとも安全な車を目ざして開発しました」と、トヨタ先進技術開発カンパニープレジデントの伊勢清貴氏は記者発表会で述べました。

新型「LS」は、これまでの予防安全パッケージよりも、さらに高度な「レクサス・セーフティ・システム+A」を搭載しています。

例えば、世界初の技術として、衝突が避けられない場面で自動でステアリングを切る「アクティブ操舵回避支援」、駐車場などで後方の歩行者を検知して自動ブレーキをかける「対後方歩行者サポートブレーキ」を採用している。

また、高速道路で走行レーンを維持したり、カーブへの進入速度が大きい場合に自動減速したりする機能も備えているんですね。

「交通事故死傷者ゼロを目ざし、自動運転につながる高度な運転支援技術を採用しました。ユーザーの自動運転に対する過信を招かないよう、注意深く技術を扱うとともに、安全装備の普及に注力していきます」とは、伊勢氏のコメントです。

新型「LS」は、自動運転につながる「レクサス・Coドライブ」を搭載しながら、トヨタはあえて自動運転車とは呼ばない。そこに、トヨタの自動運転に対する慎重な姿勢を見ることができますね。

新型「LS」は、「初代の衝撃」を超えられるか。グローバル市場でラグジュアリーブランドの地位を獲得できるかどうか。それは、新型「LS」がグローバル市場で世界トップの「安全性」をアピールできるかどうかにかかっているといえるのではないでしょうか。

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