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経済ジャーナリスト 片山修 | Osamu Katayama Official Website

片山修のずたぶくろⅡ

経済ジャーナリスト 片山修が、
日々目にする種々雑多なメディアのなかから、
気になる話題をピックアップしてコメントします。

ホンダ新型「N-BOX」の乗り心地

9月1日に発売された新型「N-BOX」を試乗しました。軽とはいえ、大ヒット車のフルモデルチェンジですから、注目度は高いですよね。

※本田技術研究所主任研究員で新型「N-BOX」開発責任者の白土清成さん

依然も書いた通り、新型「N―BOX」の目玉は、安全運転支援システム「ホンダセンシング」の標準搭載です。「フリード」や「グレイス」に搭載されている最新の機能に、さらに「後方誤発進抑制」機能を追加した装備なんですね。

「先代モデルのお客さまの声を聞くなかで、ホンダセンシングが『ほしい』という声が大きかった。軽は小さいので、どうしても、ぶつかったときに怖いというイメージがあります。そのイメージを払拭するためには、絶対に必要なデバイスでした」

これは、開発責任者の白土清成さんのコメントです。軽に限らず、安全への消費者の意識は高まっていますからね。

試乗していちばんに感じたのは、やはり走りのよさです。とても軽とは思えない走りなんですね。軽としては初めて、可変バルブタイミングリフト機構の「ⅰ‐VTEC」を採用していますからね。防音性能を高めただけあって、静かだし、乗り心地はいいですわな。

走りのよさは、エンジンを刷新したことだけが理由ではないんですね。車体の軽量化が貢献しているんです。新型「N-BOX」は、先行モデルから80kgも軽量化を実現しています。これによって、燃費はもとより、加速、さらに交差点での曲がりなども非常にスムーズなんです。

「燃費を含めた走りは、自信をもっておすすめします。先代モデルも元気ですが、エンジンがフルに回ったときに、ちょっと“ギャーッ”という音がする。新型モデルは、その点、スムーズです。燃費は、リッターあたり1.4km向上しましたが、カタログ燃費より実用性を重視し、町のなかを走ったときにいい燃費が出るような仕様にしています」

と、白土さんは強調しました。


※新型「N-BOX」(2トーンカラー)

さらに、前にも触れた通り、内装がまた、格段にいいですね。軽だからプアということはまったくない。
「質感は、だいぶあげました。軽の品質、仕様というふうには、絶対に考えないようにしました。サイズが軽であるだけで、走りも、内装も、中身は普通車だというつもりで開発しています」(白土さん)

運転席など前席のシートはセダン並みによくなっています。それから、インパネ部分もいいですよ。それに、室内が広いですから、乗っていても疲れませんわね。

ちなみに、ターボ搭載車にも試乗しましたが、こちらはさらに加速がいい。中間加速も不安がない。苦しそうな音もない。

軽自動車は、もはやかつての軽ではないんですね。レベルが格段に上がっていることを実感しました。

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