日産自動車は12日、21年度の連結売上高が8兆4246億円、連結営業利益が2473億円、当期純利益が2155億円となり、3期ぶりに黒字化を果たしたと発表しました。従来未定としていた前期の期末一括配当を5円実施し、2期ぶりに復配するとし、今期も5円を継続する方針としました。
社長の内田誠氏は、黒字化のおもな理由として「販売の質の向上、固定費の適正化」をあげています。
「社長就任時、日産の実力はこんなもんじゃないといってきました。まだまだ日産を強くしていきたい」と、内田氏は述べました。
この5月20日には、新型軽自動車EVの発表があります。また、全固体電池やコバルトフリーのリチウムイオン電池など、日産はEVに関するテクノロジーにも力を入れています。
今後とも、事業構造改革計画「Nissan NEXT」の着実な実行が求められますが、まだまだ、コロナ禍、原材料高、半導体の供給不足などが続きます。ロシアのウクライナ侵攻問題も加わりました。一層厳しさを増す経営環境の中、〝実力〟すなわち真価が問われます。