昨日、「本との関わり」についての取材を受けました。
これは、低価格蔵書電子書籍化サービスを展開する「BOOKSCAN」が
ホームページ上で連載している著者インタビューの一環です。
同企画では小説家や漫画家、ジャーナリストのほか、
医者や弁護士、経営者など、さまざまな業界の著名人が、
著書についてのエピソード、日頃読んでいる本について語っています。
いよいよ私にお鉢が回ってきたかと、
厳選した愛読書、約15冊をせっせと事務所に運び込み、
用意周到に準備して、インタビューにのぞみました。
インタビューでは、好きな作家や最近読んだ本について話しました。
アットランダムに挙げれば、安岡章太郎さんの『果てしない道中記』や
辻原登さんの『冬の旅』、伊集院静さんの『なぎさホテル』といった小説のほか、
長谷川櫂さん『俳句的生活』や石川九楊さん『書のスタイル 文のスタイル』、
李禹煥さん『時の震え』など、私の趣味に関する本の話です。
また、小学校時代の新聞スクラップからスタートした活字の世界との付き合い。
一徹、二徹は当たり前、脂汗をタラタラかきながら週刊誌の原稿を書いた経験。
フリー・ジャーナリストになってからの、出版社や編集者、作家との付き合いなど、
インタビュアーの沖中幸太郎さんから聞かれるままに答えました。
それから電子書籍の使い方についても話しましたよ。
私はソニーの「Reader」を愛用していますが、
主に、読んだことのある本の再読に使っています。
例えば、夏目漱石の『こころ』とか、
友人の三枝匡さんの『V字回復の経営』などです。
紙の本とはまったく違う、新鮮な読書体験を得ることができるんですね。
電子書籍は、持ち運びの容易さなど、
機能性や利便性に注目が集まりがちですが、
読み方のバリエーションを広げる可能性を持っているのでないでしょうか。
それから、これからのネットメディアの可能性や、
その中でどう執筆活動をしていくか……など、話をしました。
インタビュー原稿は、約1カ月後、
BOOKSCANのホームページ(http://www.bookscan.co.jp/)に
アップされる予定です。ご期待ください。