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経済ジャーナリスト 片山修 | Osamu Katayama Official Website

片山修のずたぶくろⅡ

経済ジャーナリスト 片山修が、
日々目にする種々雑多なメディアのなかから、
気になる話題をピックアップしてコメントします。

ソニーはなぜ銀座のど真ん中に公園をつくったのか?

8月9日、ソニーは2017年3月末に営業を終了した銀座五丁目の「旧ソニービル」の跡地に、変わり続ける公園「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」を開園しました。20年秋までの期間限定です。


※「銀座ソニーパーク」のGL(グランドレベル:地上階)の外観(写真提供:ソニー)

なぜ、銀座のど真ん中に公園なのでしょうか。

「銀座のショールーム『旧ソニービル』が、50年間お世話になった銀座へ貢献したいと考えたからです。そのため、銀座にはなかなか公園がないので、公園をつくろうと思いました。公園があると銀座にとって何がいいのかというと、銀座の街はなかなか座る場所がない。買い物や食事をする方はいると思いますが、買い物や食事をした後に、ちょっと休憩をしようとするとまたお店に入らなきゃいけない」

と語ったのは、「銀座ソニーパーク」プロジェクトを担当するソニー企業株式会社代表取締役社長の永野大輔さんです。

実際、銀座にはハイブランドのお店や高級レストランはたくさんありますが、ちょっと一息つく場所が多くありません。この問題に取り組もうとしたのが、プロジェクトの始まりでした。

「銀座ソニーパーク」プロジェクトは、2013年、「銀座ソニービル」の建て替えプロジェクトとして、ソニーの平井一夫社長(当時・現会長)の肝入りでスタートしました。

プロジェクトを開始する際、「元の建物を『残す』か『壊す』の二択じゃソニーらしくない、ソニーらしいイノベーションを起こしたい」との考えから、「旧ソニービル」を「工夫して残す」という新しい選択肢を生み出し、挑戦することにしたそうです。

実際、「銀座ソニーパーク」は、「旧ソニービル」を解体する際に出てきた、モダンなタイルや建材などの一部を残しつつ、地上と地下を繋ぐ3層の吹き抜けの空間をつくるなど、ソニーイズムを残しながら、現代的な構造物に仕上がっています。ソニーの〝DNA〟が脈々と受け継がれているんです。

「銀座ソニーパーク」のコンセプトは、銀座を訪れた人々に、ディスコ、ダンスパフォーマンス、コンサートなど、いつ訪れても楽しめる〝コト体験〟を提供し、ソニーブランドを体感してもらうことにあります。期間限定の「実験的遊び場」を設けることで、「ソニーらしさとは何か?」を追求していきます。

22年には、実験をもとに「銀座ソニーパーク」の上層階を竣工して公共性を持たせつつ、これまでにないまったく新しい概念の「ソニービル」を完成させる予定です。

体験型イベントの第一弾として、地下2階にはローラースケート場が設けられました。ソニーのハイパワーオーディオシステムから流れる音楽とともに、無料でローラースケートを楽しむことができます。


※地下2階のローラースケート場は9月24日まで

開園時間は午前5時から翌日の0時30分まで。園内には、クラフトビールとデリのお店やミシュラン星獲得店による飲茶スタンド、甘味処などがあります。食べ物やドリンクを購入し、公園内の好きな場所で楽しむこともできるプレイスポットです。会社帰りのサラリーマン、国内観光、インバウンドなど、銀座を訪れる人たちの、さまざまな需要を取り込める可能性があります。

ソニーが試みる壮大な実験は、どのように実を結ぶでしょうか。

 

 

 

 

 

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